シュルツ領主クラウスは、ある日、五歳になる息子アルフレートからこんなことを言われる。
「おとうさま、ぼく、おかあさまがほしいんです」
そうして選ばれたのは、美味しいさくらんぼのタルト作りが得意なコルネリア。
クラウスが自分と結婚した理由を、
『給金のいらない子守が欲しかったから』と思った彼女は、日々、あることに励んでいたのだが――――。
男やもめ(仮)の無表情領主クラウスと、普通の村娘コルネリアとの、若干すれ違い気味の恋愛未満風結婚生活。
※公式企画【姫初め2015】参加作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-20 01:52:29
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会話率:25%