人が女性として生を受け、眩しいほどの美人に育ったからと言って、みんながみんな幸せと思っているとは限らない。沢城茜は都内の著名法律事務所に勤務する女流弁護士だ。彼女は高校を卒業するまで体操選手として活躍したアスリートの道を放棄し、四年制大学
の法学部に進学して弁護士になる道を選んだ。幼少から色気のある女として見られる事で嫌な思いをし続けて、女である事が関係ない職業に就きたかったからだ。
意識して男のように振舞う茜は法律事務所を主宰する窪木泰三から弁護士という職業においても女性は女性らしくあるべきと諭された。女性らしくなった茜は通勤電車の中で頻繁に痴漢に狙われるようになる。そしてある事件をきっかけにその立場が危うくなってしまう。事務所の中でも影が薄くなった茜はある秘密組織によって誘拐され、〇〇〇として辛い修行の日々を送らされる事になった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-12 22:58:38
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