その日、社畜の西崎は初めて会社をサボった。
降りるべき駅で降りずに通勤電車に揺られ続け、聞いたことのないど田舎の無人駅で降りた。
コンビニで買っておいた昼食のおにぎりとお茶のビニール袋だけを持って、何もないあぜ道をひたすら歩く。
山のほうへ
進んでいくと草木に覆われた随分と古い石段を見つけた。
ゲームの隠し通路みたいで、忘れていた少年の心が疼いて西崎は登ってみることにする。
階段の先には朽ちた神社が建っていた。
すると突然後ろから声をかけられた。
振り向いた先にいたのは、白いワンピースを着た少女だった。
「なにか食べるものを持っておらぬか? 腹が減って仕方ないのじゃよ」
西崎が持っているビニール袋をジッと見つめて、少女は変な喋り方でそう言った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 23:55:18
11819文字
会話率:23%
灰崎八重は死の間際、不思議な少年の事を思い出していた。バケツに映る水で顔を合わせた幼い日の顔見知り。そして暗転。目覚めると怪しげな風貌の男に見下され、見知らぬ場所にいた。何やら馴染みのないボディと死の記憶、そして映画に出てくる殺人鬼の様な風
貌の男。一体、何がどうなっているのやら。※異世界転移の様な転生の様な。どっちつかずな設定です。※主人公が死亡しラブドール(外見は変わらず)に魂を入れられます。※登場人物がスムーズに話せない設定の為、彼の台詞のみ変な部分に無駄に多く句読点が打ってあります。※グロくはありませんが手術の様な表現があります。※性描写は七話あたりからになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-27 00:00:46
80397文字
会話率:46%