砂の国、と呼ばれる砂漠の中の国。
水の年、水の月、水の日、水の刻に生まれた清波は、生まれつき水の魔力がとても強い。
魔力の強い子は十二の歳まで身体が弱く、たびたび高熱を出し、生きながらえるのが難しい。だから親は神殿に子を託して育ててもらう。
神殿で育った子は、十二歳になって魔力が安定したら巫女になる。
だが清波は男の子なので巫女にはなれず、神殿に引き取ってはもらえない。親と四歳年上の幼馴染である塩瑠に育ててもらい、運良く死なずに十二歳になり、幼馴染の塩瑠と婚約を交わす。
けれど、成人したら正式に申し込むからと約束したはずの塩瑠は、清波が十五の歳になり成人しても何も言ってはくれない。
密かに不満を抱きつつも、高い魔力を生かして下町で細々と治療師を営む清波だったが、ある日、神殿からの遣いがやってきて……。
幼馴染カプのハピエン予定。
宗教観ちゃんぽん、ごちゃ混ぜ。時代背景や舞台設定もわやわや。細かいことは気にせず読み流していただけますようお願いいたします。
なんでも許せる寛容な方向けです。ご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 17:34:02
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会話率:36%