【完結しました。ありがとうございました。今後は番外編を更新予定です】
没落貴族の家系の令嬢で、今は魔術医のラケル。八年ぶりに再会した幼馴染のニルスは、かつて彼女に散々な意地悪を繰り返した男だった。
ところが、ニルスは相変わらず口が悪くぶっき
らぼうだけど、彼女のことを助けてくれたり妙にやさしかったりと様子がおかしい。疑問に思うラケルは、うっかり訊いてしまう――
「……なんだかあんたの台詞、私のことをずっと好きだったみたいに聞こえたわ」
「……そうか――そうだ! そういうことは早く言え! 俺はお前のことを好きだったんだ!」
「……!?」
藪を突いたら蛇が出た――自分の気持ちに気づいて覚醒した意地悪伯爵の性急な求婚にラケルはたじろぐけど……?
無自覚ツンデレ(?)ヒーローにものすごく迫られて追い詰められていくけどなんだかんだ幸せになるヒロインのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-16 22:00:00
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会話率:42%