ウチの学校には風紀委員という、いかにもめんどくさいやつらがいる。その歯車のひとつである氷室有栖も、いつも周り(男子)に目を光らせては煙たがれる存在だった。
それはひとえに、彼女がぐるぐるメガネに三つ編みという魅力皆無の地味系女子で、見る
からに堅物っぽいというのもあるだろう。
――表向きはだが。
俺――猿渡恵都いがいは誰も知らないだろう。
ガチガチに固めた外殻を取り払うと、現れるのは息を呑むほどの美貌と涼やかな雰囲気を併せもった超のつく美人であることに。
そんなクール系美人である氷室が、息抜きと称して俺と肌を合わせ、風紀を乱さんとばかりのドスケベボディを弄られ、アヘ顔でイキ狂ってるということももちろん知らないだろうな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 19:00:00
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