「あーあ、死ぬ前に童貞……捨てたかったな」
魔術やモンスターが存在する異世界に、友人と共に転移してしまった高校生の少年……嘉瑞(かずい)は、命懸けの戦いを前にして、そんな愚痴を吐く。
元の世界に戻る為、嘉瑞は冒険者になったのだが、最弱
のまま、モンスターの大群相手の戦いに、身を投じる羽目になってしまったのだ。
嘉瑞が最弱なのは、外れスキル扱いの「複製」を得てしまったせいだった。
他者からスキルを複製できるのが、「複製」というスキルなのだが、発動条件を自力で見付け出さなければ、使い物にならない。
しかも、複製ではない方法では、スキルを獲得し難くなるデメリットまである為、「複製」の所有者は、実力が上がり難いのだ。
それ故、「複製」は外れスキル扱いであり、「複製」の発動条件を見付け出せない嘉瑞は、最弱のままなのである。
だが、モンスターの大群相手の戦いの最中、サッキュバスに捕まって犯され、殺されかけた結果、嘉瑞の「複製」は、セックスが発動条件である事が判明。
しかも、「性的鑑定」というサッキュバスのスキルを、嘉瑞は「複製」により入手してしまった。
セックスでスキルを複製する「複製」は、性的な情報を見抜ける「性的鑑定」と組み合わせると、物凄く使えるスキルとなる事が判明。
嘉瑞は「性的鑑定」を利用し、様々な女性とセックスして、スキルを複製して増やしていく。
そんな日々をアクイラで送り続け、次第に強くなり始めた嘉瑞の元に、衝撃的な知らせが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 12:04:10
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