世界的に”童貞”という病が蔓延した。
童貞は女性に感染したら、妊娠できなくなる程度の影響しかなかった。
しかし男性に感染した場合に、童貞は真の恐ろしさを発揮する。
童貞に感染した男は、オナニーが止まらなくなり、やがては精液を垂れ流したままテ
クノブレイクしてしまうという。
しかも感染力が強く、空気感染、接触感染、経口感染といったあらゆる方法で人体に侵入する。
この事態を重く受け止めた各国首脳は、優秀な研究者を集め、治療法を模索させた。
その結果導かれた結論は、「定期的にSEXをする」という馬鹿げたものだった。
だが実際、性行為を行った男女には童貞の症状が現れなかったというのだから、渋々ながらもそうするしかなかった。
各国は性行為を奨励する法律を出したり、国営の売春宿を建てたりした。
初めは、あくまで一時的な特例として扱われていた。
しかし童貞の感染が収束することはなかった。
やがて時が流れていくうちに、童貞が人間社会の中枢を構成する、一要素になってしまった。
そして童貞が当たり前となり、性に関する規制が極端に緩くなった。
この物語は、ヤリチンヤリマンが溢れる世界で、タチを貫こうとした男の、細やかな抵抗の歴史である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 23:52:46
7916文字
会話率:22%
戦争は人々の欲と軽々しい感性から始まることを、喜劇風に訴求した戯曲。1814年から始まったウィーン会議でのリーヌ侯爵の言葉「会議は踊る、されど進まず」を参考にした作品。今の米中の摩擦を見ても、19世紀とまったく変わっていない状況に幻滅し、第
三次世界大戦は起こりえることを作品化したもの。当然次の大戦は核戦争となる。各国首脳は政治家独特の我欲の強さを発揮して、結局は自国に有利な状況にもっていこうとするが、自分の欲望が先んじてしまうと、結局は国を亡ぼすことになる。例えばケイマン諸島の秘密金融機関には、いったいどれだけの政治家が口座を開いているのだろう。あの事件のその後の経過はどうなっているのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 12:00:00
18410文字
会話率:0%
ある大学生のアパートに生きた生首が宅配便で送られてきた。その生首の顔を見ると絶世の美女だった。その生きた生首には取説が添付されていた。それは、生首から下の身体の作り方を述べた取説だった。
最終更新:2016-09-10 06:50:37
50753文字
会話率:85%