伯爵家の長男アルバート・ランドンに生まれた俺には天使の生まれ変わりと言われている婚約者がいる。
同じ伯爵家の三男レイラ・フリュー。
領地が隣同士で同い年でもあった為、幼馴染として一緒に育った。
軽いウェーブがかかる金色の髪、青く澄んだ
瞳はキラキラと輝く。まつ毛は長く、スッと鼻筋の通った小さな鼻にぷっくりしたピンクの唇。顔は小さくスラっと長い足はモデルさながらである。
とても綺麗なこの男は性格も良くいつもみんなに囲まれている。
容姿も中身も極上な男。
だが俺が知っている天使の様な男は悪魔みたいな男である。
その婚約者に俺は部屋に連れ込まれベッドの上に押し倒されていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 00:27:14
3915文字
会話率:42%
江戸から遠くはなれた城下町の年明けは、若殿様をしたがえた大名行列でふだんよりも華やかな往来となった。
次代の城主となるべき若殿である淡胡(たんご)は五年前に出会った国文学者の澪里(みおり)と再会するためだけに、今回父とともにはるばる遠国の地
を踏んだのだった。
早速自分のもとへ澪里(みおり)を呼び寄せた淡胡(たんご)は再会を喜び合うが、五年前の面影を残しながらどこか様子のおかしい澪里(みおり)の姿を不審に思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 16:36:55
105766文字
会話率:57%