「へえ…メイは好きでもない人に壁ドンされたことがあるんだね?それは、いつ?どこで?誰に?」
…あ。余計なことを言ってしまった…?
そう気づいたときにはもう遅かった。
勘のいいハヤトくんの嫉妬スイッチに触れてしまったのかもしれない。
「その記
憶、上書きさせてよ。」
ハヤトくんが私を逃すまいと肩を抱く。
「≪壁ドン≫って聞いたら必ず俺を連想できるように、ちょっと特別な≪壁ドン≫にしようね」
ひんやりした笑顔に気圧され冷や汗が出る。
自分の迂闊さを心底呪った瞬間だった。
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同棲カップルがいちゃいちゃするだけの平和な話です。ヒーローが嫉妬からコスプレして微Sキャラへ変身。ヒロインは翻弄されっぱなしで、ややチョロいです。
************折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 00:00:00
16879文字
会話率:34%