個人タクシー運転手の俺、尾田藤太には誰にも言えない秘密があった。それはとても、憧れても足を踏み入れてはいけない世界。だが、タクシーの現実世界に疲れた乗客は、運転手の俺に強請るのだ。
『何か、面白い話しはあるかい?』と。
折角の乗客に、俺も当
たり障りない言葉を探すと、話す前に必ず聞かなきゃいけない言葉もあった。
「お客さんは。《17丁目》はご存知ですか?」
それは都市伝説でもある。北海道のどこかにある赤レンガのトンネルの先を超えると。そこは異人達が住んでいる《17丁目》がある。夢か、現か。俺が語る物語を信じるか、信じないかは。
聞き手次第ってことで。
俺が語るのはタクシー業界に就職して間もない、18歳当時に自身の身に起こった、人生最大の事件、事故、未来に繋がる永遠の物語。そして、紡がれていく世界を語り出す。【重複投稿先:カクヨム】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-19 00:00:00
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会話率:50%