王国最強と謳われる騎士団は、邪教徒の拠点攻撃を前に緊張に包まれていた。斥候が発見した岩山の拠点には、かつて先代団長の遠征隊を壊滅させた罠が待ち受けていると誰もが確信していた。団長アレルは、鍛え抜かれた肉体と美しい容姿を持つ若き指導者だが、仲
間への信頼と使命の重圧に苛まれる。拠点を今夜のうちに叩くか、王都へ戻り準備を整えるか──決断を迫られたアレルは、罠を破壊する決死隊を募ることを決意。そして、決死隊にとっては最後となるであろうその夜。アレルのテントを訪れた騎士団員がいた。その者の望みはただ一つ──アレルによる淫気満ちる“餞別”である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 20:56:23
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