※10/16 どすけべ3000字加筆しました。
『この泥棒猫!!』
聖樹はいにしえのアーカイブの中でしか聞いたことがないような古い嘲り言葉に、一瞬耳を疑った。
掛けた相手を間違えただろうか。
『僕なら彼のためにすべてを差し出せる! 彼
のためにうなじを差し出し、ヒートの間、彼を待つための巣を作り、彼のために子どもを生む、そんなことができるのは僕だけだ!』
ふむ、と聖樹は反証する。
確かに、オメガではない自分にはそれらを行う本能はない。
だからといって、本能ではないから伴侶への情愛が薄いという証明にはならない。
ならばこそ、証明してやろう。私の巣作りによって。
溺愛ハピエン前提の『違う、そうじゃない』系オメガバースラブストーリー。
溺愛アルファ×スパダリ系溺愛アルファ。notざまぁ系。王道学園の元副会長×元生徒会長。
大島Q太様のTwitter企画『溺愛アルファの巣作り』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-10 21:21:34
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会話率:38%