「僕を食べてもらっても構わない。だからどうか――」
庶子として育ったカラヒは母の死後、引き取られた伯爵家でメイドにすら嗤われる下働き以下の生活を強いられていた。その上義兄からは火傷を負わされるほどの異常な執着を示される。
そんなある日、義母
である伯爵夫人はカラヒを神竜の生贄に捧げると言いだして――?
「カラヒ。おれの番いは嫌か」
助けてくれた神竜・エヴィルはカラヒを愛を囁くものの、カラヒは彼の秘密を知ってしまった。
どうして初対面のカラヒを愛する「フリ」をするのか。
どうして竜が言葉を話せるのか。
所詮偽りの番いだとカラヒは分かってしまった。それでも――。
※本文完結済
※この作品は他のサイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 18:50:47
95334文字
会話率:37%
本能と理性は、一体どちらが勝るのだろうか?
僕と彼とは、政略結婚の名の下番う"偽りの番"だ。
僕は彼を想っているが、彼は決して僕を愛してなどいない。
故にこの期限付きの婚姻関係は、彼に"本物の番"が
出来た瞬間、跡形も無く消え去るのだ。
だから僕はその日まで、彼を少しでも煩わせないよう、"出来る限りのこと"をしようと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 13:59:22
33866文字
会話率:11%