幼い頃伯爵家に引き取られた三毛猫の獣人リューイ。豹の獣人である義理の両親は実子ができた後も変わらずリューイを可愛がってくれていたが、八歳離れた弟が爵位を継ぐことが内定した途端、血の繋がりがないことやその突飛な容姿のせいでリューイは周囲の人々
から白い目を向けられるようになる。
そんなリューイを案じた養父が、他国での生活を視野に入れてみないかとリューイへ提案。それを受け入れたリューイは、一か月の休暇を活用して、人間の治める隣国へと足を踏み入れたのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-15 12:13:29
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会話率:51%