第27回フランス書院文庫官能大賞でニ次選考を通過し、最終選考まで残った作品です。
つい……魔が差した。
(あの時の私はこの言葉のとおり、ほんの一瞬判断を誤ったのかもしれない。軽い出来心のつもりが、まさかこんなことになるなんて……
)
(俺はあの時、本当にどうかしていた。少しだけ怖がらせて、反省したらそれで終わりにするつもりだったのに……)
(わたしは何てことをしてしまったの!? 娘の将来を案じて、彼に許しを乞うはずだったのに……)
過ち……それは人間なら誰しも起こしうる、まちがい。
過ち……それは二度と消すことの出来ない、罪。
過ち……それは男女の許されざる交わり。
この物語は三人の男女が犯した、さまざまな過ちの記憶……。
【H】の表記がある回は、性描写を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 00:00:00
92820文字
会話率:55%