僕は都内に住む十九歳の予備校生。色々と面倒くさい妹のカナミがいるだけで、至って平凡で退屈な日々を過ごしている。
ある七月の某日、渋谷で夜を明かした僕は、ネットカフェで『マルゴ』と名乗る不思議なCGのAIとチャットをした。
翌日もまた妹
の買い物に付き合って渋谷へ出た僕は、有名なファッションビル『105(マルゴー)』で衝撃的な出会いをすることになる。マルゴー五階に置かれていたマネキンの一体が、僕に語りかけてきたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-28 18:17:09
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会話率:50%