現代、広島市。
二十九歳のミツキは、広島の繁華街で路上演奏をしながら生計を立てる二十九歳。
いつもの交差点で知り合ったのは、ビルの四階からいつも歌を聴いているという小学五年生の綾華。
しかし彼女と言葉を交わして数日、苦情の電話が警察に入り、
演奏が出来なくなった。
もう歌が聴けなくなることを悲しむ彼女に、ミツキは昼の公園で会おうと約束するが――。
嫌いな相手を、触れることで『灼く』事の出来る不思議な力を持った少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-12 10:49:27
94401文字
会話率:49%