毒蛇の姫君である巳影は、その真白い容姿と、誰よりも強い毒を持つことから、神として一族から崇められている。だが、強すぎる毒をその身に持つが故、人に触れる事が出来ない巳影は、何不自由ない日々を送りながらも、どこか虚しさを感じていた。
そんなあ
る日、ほんの気まぐれから生贄として山に捨てられていた死にかけの忌み子の子供を助け、紅蓮と名を与える。
紅蓮と過ごす日々に今までにない喜びを得ていた巳影だったが、紅蓮の存在が蛇王の怒りに触れ、二人は生き別れとなった。
それから百年。
巳影の暮らす社が何者かに襲撃される。
「姫。迎えに来たよ」
紅蓮と同じ髪と目の色を持つ見覚えのない男が、巳影に手を差し伸べるのだが…
ツンデレな世間知らずの姫君と、歪んだ愛を姫に捧げる変態の物語。
※5話まで予約投稿済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 00:21:12
59888文字
会話率:32%
◆小説家になろうに掲載している「封じられた姫は覇王の手を取り翼を広げる」の【第六部】カット部分(R18パート)です。本編未読の方向けに単独作品として再構成していますが、40万字超え作品のダイジェストのためわかりづらい部分もあるかと思います。
「選んだ伴侶を、世界に繁栄をもたらす王にする」と予言されたために、十五歳になるまで男性と完全に隔離されて育てられた姫セリス。
運命の少年アスランディアとの出会い、別れ。そして再会。
いくつもの試練の先に、ついに二人でともに過ごすことに。
*「月の娘と太陽の息子」(本編1,17~22)再構成
*「嫉妬の口づけは痛みとなって」(本編228)一部改変
*「愛しても愛しても足りない」(本編228直後・ムーンライトのみ)
【エブリスタにも掲載あり】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-27 19:00:00
13689文字
会話率:27%