「見ちゃった?」
「見ちゃったね?」
「あーあ、バレちゃったかぁ」
「そうだよ、しょーたクンの部屋から勝手にもらって参考にさせてもらってたの」
「参考だよ。エッチの参考資料」
「うん、エッチなことをするための、参考にね」
「やっぱりしょーた
クンも女の子にこんなことしたかったんだね」
「ショックだったなぁ」
「でも、」
「ありがと、」
「おかげで、」
「みんな喜んでくれたよ」
「バカだな、変態女、淫乱め、って」
「ありがとうね、しょーたクン」
「そんな顔しないでしょーたクン」
「でもね、こう言うの、がなくなったら、」
「しょーたクン、どうやってスルのかな、って」
「情けないおちんちん、どうやって慰めるのかな、って」
「心配だったから」
「一緒にいられるのは今日で最後だから、」
「これまで借りてた、」
「この本の、」
「お礼に、ね」
春。
高校を卒業する姉。中学を卒業する僕。
大学進学で上京をする姉。
その姉と過ごす最後の日。
姉の正体を知った最悪のあの日。
生まれたときから一緒にいた姉の、最後の姿の記憶。
※ 2021/03/22本編完結です。
※ 2021/04/21よりちょっとだけ脇の話を追加中。レイパー志望の主人公が物色する話です。話数は宣言しませんが短めだとは思います。
※ 2021/05/22番外編も完結です。ありがとうございました。
※ じめっとした、好悪激しい内容になると思いますので、今後の内容や展開に関してはタグを参照ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 20:10:40
130823文字
会話率:14%