下組 (しもぐん) の中 (なか) に久方ぶりに帰って来た史帆さん。 帰省の理由は留守にしている間にご両親が相次いで他界されたからだ。
生まれ育った家が朽ちるのだけは何としても防ぎたいと後継者のつもりで改築を兼ね、ついでのことに徹さん
の親戚筋に当たり男の子を一時預かるために帰って来られてたんです。
入谷村は周囲を高い山々に囲まれ日の出は遅く9時近くにならないと太陽が山上に顔を出さず、日の入りとなると冬場は15時を回る頃にはもう太陽は山の彼方に沈んでしまいます。 こうなると一日の仕事をこなすには暗いうちに起き出して野良に出て働かねばならず、仕事終わりは日もどっぷりと落ち手探りで農作業にいそしまなければならないほどでした。
楽しみと言えば人と人との交わり、つまり足入れ、それが古から面々と受け継がれてきた入谷村の人々が編み出した鬱にならないための娯楽を兼ねた施術であり淫習でした。
中 (なか) 家に越してきた男の子は思春期に入り性衝動は活発化しており村に入った直後にもうそういった空気を感じていたようで部屋で独り居らせると決まって棹を弄っていてそれがまた史帆さんをしてこの後過去にも増してオトコ狩りに駆り立てることになるのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-17 05:00:00
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会話率:28%