リージェス子爵令嬢のエマは影が薄く、結婚適齢期でありながら同年代の男性からはほとんど見向きもされずにいる。だんだんと自信を無くしていき男性に苦手意識を持つようになっていた。
そんなある日、図書館の通路で従兄と遭遇する。いつもなら素通りされて
終わるはずが、絡まれ個室へ連れ込まれそうに。恐怖で固まるエマを偶然居合わせた図書館の常連である宮廷魔術師のラウルが助けに入る。密かに思いを寄せていたラウルにエマは感謝し安堵するが、突然「守護が消えかけている」と言われて……。
前編+後編、番外編(ラウル視点)の全3話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 19:00:00
20315文字
会話率:49%