子爵令嬢だったベアトリーチェは、伯爵子息のウィリアムと結婚した。
その日の夜。初めて迎える『初夜』に不安いっぱいの彼女は、自分の世話をしていた、メイドのユリアに『初夜』について訊ねる。
「では、一度、実践してみましょうか」
ユリアが
教えるのは、めくるめく官能の世界。
彼女の手淫、口淫に翻弄されるベアトリーチェ。
乱れ切った彼女のもとに、興奮冷めやらぬ状態になった夫、ウィリアムがやって来て。
――ああ、これが『初夜』なのね。
夫のイチモツに溺れるベアトリーチェ。
彼女は知らない。
夫とともにやって来たメイド、マリア。
自分たちが愛欲の渦に巻き込まれている間、隣の部屋で二人のメイドが、自分たちよりも激しくまぐわっていることを。
二組のカップルの、終わりなき夜に喜悦の声が響き渡る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-25 22:38:06
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