芦川春俟は恐ろしく運のない男だ。
両親は共に事故で亡くし、初めてできた恋人には数ヵ月で浮気され、挙げ句に職場の上司が発病で余命幾ばくもないと宣言される。
自分の身の周りをも巻き込んだ不幸連鎖に絶望していたとき、拾いあげてくれたのは無精髭を生
やした酒屋のおっさんだった。
「俺に飼われてみちゃう?」
そんな紙風船よりも軽い誘い文句に乗ってしまった春俟の今後は……。
※不定期更新です。完結できるよう頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-31 00:00:00
55119文字
会話率:41%