凄惨な過去を持ち、今は孤独に生きる木場風華。彼女の前に、〈事象の地平線〉と名乗る大男が現れる。彼は言う、「世界が終わるまで風華の望みを叶え続ける」と。「53799人の木場風華の望みを叶え続けてきた」と。どこかの世界の木場風華が、知らないうち
に彼を助けていたのだ。永い「お礼参り」の旅の果て、彼は53800人目の風華の前に現れた。彼は、神よりも大いなるもの。世界の意思そのもの。風華は全知全能の彼を受け入れ、奇妙な生活を始めるが――すぐに思い知る。彼が糧にするものは、ありとあらゆるものの『苦痛』だということを。/傾向はタグでご確認ください。エロはあっさり、グロはがっつりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-10 19:00:58
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会話率:24%