長く続いた戦争によって世界の9割が荒野と化した終末世界。それでも人々は文明レベルを著しく低下させながらも小さな街を作って生活していた。世には戦争で使われた兵器の名残で形と正気を無くした異形が蔓延り、機械が世界を覆った記憶は既に遠い過去の残滓
となった。
そんな世界にはある逸話がある。
『《常世の種》が花開く時、世界は必ず再生する』
神話というにはあまりに短く、民話というには信憑性がありすぎる話はいつしか人々の支えとなっていった。
これはそんな世界救済とそれを求める人々と、ただ歩き続ける男の話。
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不定期更新。草臥れた男×記憶喪失の青年折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-16 14:34:53
4125文字
会話率:65%