1944年。
私は戦場にいた。
敵前線基地へ爆弾を投げ込む特攻兵。
私はお国のために命を捧げ突っ込んだ。
気がつくと宙を待っていた私の首。
痛みはなく戦場の残酷さを見つめながら死にゆく私の身体は恍惚と輝いていた
「百合すまないな」
目を
覚ますと「ここ」にいた。
あの世でもなければこの世でもない「ここ」
私は「ここ」を知っている。
私の前に一人の女が立っていた。
楊貴妃を彷彿させる色気のある女
私に向かって手を招く。
まるで次の世界を指し示すかのように…
私は女神に導かれ第二の人生を歩むのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 13:01:44
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