西野実(みのり)はふとハロウィンに参加したくなった。そんなもの、興味もなかったのに。――魔が差したとでも言おうか。ただし、それは仮想して参加するものではない。町内会の子供たちがお菓子をもらいに行く家としての参加だ。子供たちにお菓子を配り終え
た筈の彼女は、配り終えていることを知らずに玄関のチャイムでドアを開けた。
そこにいたのは――、
「ちょっと待ってて、お菓子取って来るから――それとも、“悪戯(トリック)”する?」
なんでそんなことを言ったのだろう。わからない。それもやはり、魔が差した、としか――。
お菓子をもらいに来た子とおセックスしてしまう。ただそれだけの王道ストーリーではありますが、ホラーじたててでご賞味あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-01 00:00:00
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会話率:21%