数多の初恋殺しですれ違った身分違いの初恋は成就なるか⁈
後宮でたくさんの奴隷たちが皇帝の寵を競い合ったのは今は昔。現皇帝は皇后ただおひとりを慈しむ愛妻家だった。
そんな国で令嬢たちの初恋を奪いに奪った麗しの皇太子の結婚式が行われた
。
はしゃぐ男たちとは反対に皇太子への恋に敗れたご令嬢たちは傷心中。だけどルルア・オズデミルはひとり冷静だった。
だって皇太子の結婚なんか興味ない。ルルアにはもっとずっと大切な人がいるから。
華やかで鮮烈で、けれど悪童、放蕩皇子と揶揄される第二皇子セファ。
幼なじみの自分こそは彼の一番の理解者。のはずだったのに!その日ルルアは思わぬショックを受けることとなる。
セファに一日も早く結婚したいという女性がいると聞いてしまったのだ。
所詮は身分違いの叶わぬ恋。おまけにルルアの方が年上だ。いつかはこんな日が来るとわかっていた。
ルルアにもついに初恋を殺す日がきた──
と思ったらいつのまにか別の誰かの初恋を殺していたり、殺したと思って安心したら思わぬ反撃を受けて致命傷を負ったり。
殺したはずの初恋に向き合った時、セファは気分が悪いとルルアを連れ出して
「ルルア、ぼくの小さい頃から一番大切で愛する人って誰だと思う?」
今宵、初恋を拗らせた人々の最後の悪あがきがはじまる──!
プライドが高い侍女×高スペックの行き場がない悪童の如き(?)年下皇子の幼なじみ執着愛
物騒なタイトルですが全然平和です。
全10話 43,000字程度の中編です。
3/19日間完結済みランキング10位ありがとうございました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 20:10:00
43750文字
会話率:40%