それは、世間的にはそれほど大きな話題とはならなかったが、テレビのワイドショーでも取り上げられ、一部の人間にとっては驚きを持って迎えられる程度には注目を集めるニュースとなった。
ニュースの内容は、『新進気鋭の人形作家・神玖羅(かみくら)と、
その彼が長らく養育してきた娘にも等しい女性とが結婚した』というものであった。
プライベートが謎に包まれ、娘のような存在がいたことはファンにも知られていなかったことで、ショックを受けた者も少なからずいたようだった。
しかもその女性というのが、幼い頃に受けた育児放棄が原因で脳に障害のある女性だったということがまた、一部の人間達を驚かせた。
これは、そんな神玖羅こと神河内良久(かみこうちよしひさ)と、彼の妻となった沙奈(さな)という少女の物語である。
pixivで連載していた「#333631」 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7776218 に、若干の修正を加えたバージョンです。
こちらは「僕に突然扶養家族ができた訳」の初期設定を基にした、京衛武百十バージョンともいうべき物語ですが、序盤にかなりの鬱展開が含まれます。ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-25 06:00:00
121580文字
会話率:12%
鹿海結華(しかみゆいか)は、ある人形作家の個展を見に行った時、一体の人形に一目惚れしてしまう。しかしそれは作家自身の作品ではなく、作家の友人の遺作となる特別な人形だった。その高価な人形を迎えるべきかどうか数日悩んだ末、彼女はその人形を迎える
ことを決心したものの、残念ながら一足違いで他人の手に渡ってしまったのだった。
だが、運命の悪戯か、彼女はその人形を迎えた御厨久信(みくりやひさのぶ)と出会ってしまう。最初は人形に会う為に彼の家を訪れる彼女だったが、次第に彼の誠実な人柄に惹かれ、いつしか彼に会うことも家を訪れる理由の一つになっていた。
そして決意をもって彼の家に泊まることにした鹿海結華だったが、そこで不思議な体験をする。こうして、鹿海結華と御厨久信、さらに彼の人形との奇妙な日常が始まったのであった。
筆者より。
元はR15版として投稿したものでしたが、アウト判定を受けてしまったのでR18バージョンとして改めてアップします。
せっかくなのでアダルトなシーンに思いっ切り加筆しましょうかね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-21 06:00:00
112329文字
会話率:25%