軽音部の裕貴と敦史は音楽室でピアノとギターで練習中。そこに現れた美由紀先生とちょっと言葉を交わしただけなのに、偶然(?)指摘してしまったのは、触れてはいけない恐ろしい秘密。それは先生が人喰い魔女だということ。
ピアノカバーをマントみたいに羽
織った魔女先生に、敦史と裕貴は次々包まれて・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 23:06:07
11497文字
会話率:59%
新しい音楽の先生がやって来たのは9月のこと。
新任の先生は、吹奏楽部の顧問も引き受けて、学園祭では指揮者も務めた。
その演奏は全員でハロウィンの仮装。指揮の彼女も黒マントの魔女に変身。
ステージは大盛り上がり。先生の魔女姿も「マントがよく似
合ってる」「本物の魔女みたい」と評判だった。
それから生徒達は親しみを込めて「魔女先生」と呼びはじめたのだが、彼女は本当に魔女だった。
男を食べて何百年も生き続ける人外の魔物。
狙われた男は黒マントに包み込まれて食べられてしまう。
犠牲者は、マントの中で蕩ける快感に悶えながら、骨までドロドロに溶かされて吸い尽くされるのだ。
美由紀先生が名門女子高校にもたらした大災厄。
男性教師がひとり、またひとり、トレンチコートに、ピアノカバーに、マントに包まれて溶けていく。
特別講義開講の時間です。1時間目は、理科。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 20:47:58
44672文字
会話率:64%
あれから2年。その間に健一は、何人もの男が魔女母娘に喰われていくのを見てきた。もちろん健一も度々溶かされてしまうのだが、なぜかいまだに再生させられ、弄ばれ続けている。
先週も千春の逆鱗に触れた大学のサークル仲間の男が、健一の目の前で無残に溶
かされていった。
そして昨日は、行方不明となったその男を探す刑事たちが。
さらに今日は証言をした友人も。
結局、そのとばっちりを受けて健一まで・・・。
いずれ吸い尽くされてしまうことはすでに覚悟できているが、それが1日でも先であるよう祈りながら、今日もまた健一はどろどろに溶かされていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 16:32:57
19668文字
会話率:68%