「私は悪い大人だからね。君に同情はしても、逃がしはしないよ」
アパートと土地を亡き母から相続した叶和(とわ)19歳は、不動産詐欺に遭いかけたところを久城(くしろ)38歳に助けられる。
不動産王と呼ばれ、人を圧倒するオーラをもつ久城には、あ
る「秘密」があった――。
すべてを見通す力をもつ久城の前では、心が丸裸にされる。体の隅々までとろけていき、どっぷり愛され尽くしてしまう。
しかし都市再開発事業のど真ん中である叶和の土地を巡り、父親の不穏な動きが……。
「君に私の形を開けてしまったからね。また埋めてほしいだろう?」
R18章は*印。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-20 22:37:35
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会話率:55%