あるときから、全世界で男性でも女性でもないヒジュラと呼ばれる両性具有者の人口が莫大に増えていった。その結果、人類の人口は激減し、地球上の至るところが廃墟地帯と化した。
「ホテル」と呼ばれるヒジュラたちが男性の相手をする娼館で育てられたタ
ケルは、男とは何か、女とは何か、ヒジュラとは何かと問い続けながら、親のように庇護してくれるアオイや、アオイの客の男たちとの日々を過ごしていく。
荒廃した世界を舞台にした、性や生きる意味について問いかけるディストピア小説。
* この作品は塚田遼小説サイト「ぼくは毎日本を書く」でも同時掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 13:01:47
107248文字
会話率:26%
世界では男性でも女性でもないヒジュラと呼ばれる生殖能力のない人間が増殖していた。その結果、人類の人口は激減し、地球上の至るところが廃墟地帯と化した。ヒジュラたちが集まる「ホテル」と呼ばれる娼館で育てられたタケルは、男とは何か、女とは何か、ヒ
ジュラとは何か、そして人間とは何かと心の中で問い続けながら、親のように庇護してくれるアオイや、酒浸りのユウ、自分と年齢の近いアミ、さらにはアオイの客の男たちとの日々を過ごしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-02 10:06:49
25648文字
会話率:0%
世界では男性でも女性でもないヒジュラと呼ばれる生殖能力のない人間が増殖していた。その結果、人類の人口は激減し、地球上の至るところが廃墟地帯と化した。虚無的な青年シュウジは孤独死したヒジュラの死体を片づける仕事をしていた。彼は先輩に誘われてい
ったヒジュラの娼館で出会ったアオイに安らぎを感じて通い続け、やがてアオイが育てている若く美しいヒジュラであるタケルと出会う。ある日、通勤途中のシュウジは道端でタケルがホームレスのように倒れて寝ているのを発見し、家に連れて帰るのだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-11 11:03:05
36665文字
会話率:41%
男でもない女でもない第三の性ヒジュラたちの世界を描いたSF作品の三部作の二作目。
世界では男性でも女性でもないヒジュラと呼ばれる生殖能力のない人間が増殖していた。その結果、人類の人口は激減し、地球上の至るところが廃墟地帯と化した。幸福な
家庭に生まれたはずのアオイは、自分がヒジュラであるために、学校や家庭で疎外を味わうようになっていく。やがて、傷ついて家を飛び出したアオイは廃墟と化した公園で自分と同じヒジュラの赤ん坊が捨てられているのを見つけタケルと名づける。アオイはタケルを育てるためにグルと呼ばれるヒジュラのもとで自らの身体を売って生きていくことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-21 11:22:57
44958文字
会話率:34%