夏が過ぎ秋も終わりに近づいた頃、ドニアという町に住む青年ナスティンは二十歳の成人の日を迎えた。成人となったのを機に町を出ることを決めた彼は、冒険者となる道を選ぶ。装備を整え早めに寝ると、その晩彼の夢の中に一人の魔族の娘が姿をみせる。
イリスというその夢魔はナスティンの実の母親だと名乗ると、町の外にある猟師小屋まで来るように言う。夢から目覚めた彼がその場所に向かうと、待っていた彼女はナスティンの本当の父親が、魔王と相討ちとなって死んだ勇者テオンだと打ち明けた。
人間と魔族が仮に結ばれたとしても生まれてくるのは魔族、それは誰もが知る常識。しかし勇者の血がその常識を覆し、ナスティンを誕生させたのである。
産まれたばかりの彼を人間に託したことを詫びるイリス。なんでも望みを叶えるという彼女にナスティンは、これまでずっと彼を蔑んできた町の人間に復讐をしたいと言った。そんな彼の願いを叶えるべく、イリスはナスティンの身体に眠る夢魔の力を起こす手伝いを申し出る。
そして今夜もまた、夢の中で淫らな復讐が行われていた……。
タイトルの末尾にアルファベットがある場合、以下の描写が含まれています。
【H】=性描写
【K】=近親内の性描写
【Z】=残酷描写
例 【H・Z】=性描写と残酷描写が含まれている。
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