人々は思う。
――――他人より優位に立ちたい。
誰しもが一度は思ったことだ。
思う事は悪くない。自分の能力向上の為でもあるから。
だが、方法はよく選ぶべきだ。
昨今の奴等は、その方法を間違えている。
面倒を嫌い、簡単に強さを得ようとした
が為に、違法薬物《F》に手を出してしまったのだ。
《F》を服用し続けた者はやがて、人間としての理性と肉体を失い、本能でのみ生きる異形の“魔物”になって、誰彼構わず人間達を襲い、喰らうようになる。
しかし、この危険性を知らないまま薬物に手を出す者は後を断たず、“魔物”は次第に増えていった――――
故に、魔物を狩る事を生業とする便利屋が生まれる。
スラム街近郊に住む青年、バレットもその一人。
大した業績を挙げるわけでもなく、日常をただ、淡々と生きていた彼の元に、一人の少女が訪れる…………。
※登場する銃火器は全てオリジナルです。
では、興味が湧いた方はご一読下さい。感想やご指摘等、頂けると幸いです。
尚、本作は《ハーメルン》様にも投稿しており、そちらの方が更新は早いですが、こちらは加筆、修正版ですので、ややハーメルン版とは本文が異なります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-06 17:29:00
8312文字
会話率:38%