連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すこ
とすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
もやもやとしながらも、自分を愛してくれる両親と、守ってくれようとする弟のいる生活を過ごす日々。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
竜人の弟×人間の兄(無自覚美人)
※だいたい書き終えてるので完結までサクサク更新していきます。
4/28 日刊一位ありがとうございました
この作品はほかのサイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 23:00:00
83134文字
会話率:40%
前作『夜の神と、捧げられた生贄の娘』の、夜の神(ヨミ様)がウズを知るキッカケから今までの話。読みにくい三人称もどきでごめんなさい。
真面目に話を考えすぎたせいで、1Pは長いし、エロは最後の最後にちょこっとしか入れれなくて、残念です。攻め視点
難しすぎるよ…。
ふんわり古が舞台、ふんわり神様設定、のふんわり具合は健在なので、ふんわり見てください。よろしくどうぞ。
前作を読んでないと、全く意味わからないので、前作読んでください(直球) 短編だからすぐ読み終わりますよ短編だから(短いとは言ってない)
※番外編、書きました。反動でただのエロになりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-14 21:31:46
25553文字
会話率:30%