15歳、高校1年生の神内勇也の人生には女性が多かった。
姉、妹から始まり幼馴染、先生、中学からの後輩――
そんな女性だらけの生活は毎度のことながら神内勇也には苦難を与え続けた。特に神内勇也を中心として女のトラブル。周りの男子からのひがみや妬
みが基本でもある発端の騒動。
そんな平穏無事な日常を送れずにいてもはたから見ればうらやましいような人生を送ってる神内勇也にとってはそれは何一つ楽しい人生ではない。
ある時、騒動の最中に幼馴染のエリルの操縦するバイクにニケツで乗って逃走中、頭上から女が舞いおり轢いてしまう。しかし、轢いたはずの女は起き上がって頭から血を流しながら神内勇也に向けて指をさして――
「みつけたなのですぅうう!」
と言いながら倒れた。
後にエリーが付添いのもとで病院に搬送した彼女は後日、神内勇也らの通う学園に転校生、緋瑠出ブリューとしてやってきた。さらには勇也が家督の業務で管理する学生寮のアパートに新しい入居者として現れたのだ。ことは大きく進みだし彼女は歓迎会の最中に神内勇也が半分が神で半分が人間の半神であることを伝える。戸惑う勇也にさらに追い打ちをかけるように彼女の付添人として、来訪した同伴者、ルシフェル・サタン養護教諭は勇也の人生の真実を語る。
その真実はとんでもないことであり、さらにはユウヤの今までの周りにいた女性が勇也との子孫を残そうとする戦争の始まりを告げる言葉であった――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-07 01:41:32
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