飾り窓301号室。
そこは、ショウが待つ部屋。
夜毎に訪れる客達と、情事を重ねる売春宿。
そこを訪れる客達は、皆個性的な性癖を持つ客が多い。
訳有りの客達と、ショウは心と情を通わせる。
刹那の中で繰り広げられる、不器用な人間模様の先に待
つものは……?
※こちらの作品は、pixivでも掲載されております。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12338871
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 20:26:36
6927文字
会話率:15%
認知症の進行を遅らせる薬に「アプセプト」という製薬がある。
そのアプセプトという薬は薬価が高価だ。
つまりは、1回分の薬の値段がやたらと高いのだ。
それにつけ込んで儲ける医師がいる。
それが主人公の心療内科医、桶口医師だ。
彼のバ
ックには医療グループがある。
「尽誠グループ」というクリニックと総合病院と精神病院と老人ホームからなる医療グループだ。
この医療グループは完全なる収益マシーンを確立している。
それは、健康な老人すら認知症高齢者に仕立て上げる完璧な収益マシーンなのだ。
そのシステムに抜かりはない。
まず、心療内科のクリニックで認知症に仕立て上げ、治療のために総合病院へと送り、そして、老人ホームに収容して、認知症老人として最期を迎えさせる。
で、しこたま儲ける。
そうした一族経営の完璧な「ぼろ儲け」システムが確立していた。
その一族とは桶口家だ。
ある日、山田美玖というスナックの美人オーナーママが、その一族経営の心療内科を訪れる。
患者は、美人オーナーママの母親だ。
その母親は「息苦しい」という症状で受診するわけだが、その美人オーナーママの母親は認知症患者に仕立て上げられてしまい、そして、初診から2年後に桶口一族経営の老人ホームで死亡する。
物語は、この母親の死から始まる。
ある日、その美人ママは、薬剤師として、母が初診で受診した桶口一族の心療内科クリニックを訪れる。
さて、この美人ママの目的は?
ただし、念を押しておくが、その目的は復讐などという単純なものではない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-05 11:05:21
58834文字
会話率:53%