浅井信司は気が付けば深い森の中にいた。
明らかに日本の植生とは異なる森の様子に驚いていると、そこへ白い狼が現れた。
その狼は人に変化し、おまけに「お前は俺の番だ!」と宣言した。
狼青年アジムの村に連れて行かれ、信司はここが異世界であるこ
とを知る。
この世界では、信司のような異世界人を「番」にすることは、富を手に入れられると考えられていた。
信司を「番」にと望んだアジムは、小さな村の王の息子であった。
この島には五つの村があり、アジムを含め五人の王子がいるという。
他の四つの村の王子たちもアジムと同じく、異世界人を探していると知らされた。
番になる事を断り、日本へ帰ろうとする信司だが、王子たちの求愛は続き、信司もまた、彼らと異世界の事を良く知るようになる……
以前、こちらのサイトで連載し、終了し、同人本を出した作品です。今回、続きんのような、短編を書こうと思いついたので、もう一度掲載します。同人本を出すにあたり、ちょこっと改変しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-04 11:55:03
278845文字
会話率:35%
浅井信司 28歳は、いきなり深い森の中に立っていた。明らかに日本の植生とは異なる森の様子に驚いていると、突然白い狼があらわれた。食べられるかと思ったら、その狼は人に変化し、おまけに「お前は俺の番だ!」と宣言された。狼青年の村に連れ帰られ、浅
井はここが異世界であることを知る。この世界では、浅井のような異世界人を番にすることは、富を手に入れられると考えられていた。浅井を「番」とした狼青年は、小さな村の王の息子であり、この村の近くにはさらに四つの村があるという。その村の王子たちが同時に繁殖期を迎え、異世界人を探していると知らされた。「番」になるためには、「番の交接」なるものが必要とされる。浅井は狼青年からのその要求をきっぱりと突っぱね、元の世界に戻るための方法を探し始める。
念のためR-18設定を付けていますが、そういう描写はあまり入らないかもしれません。
更新は、毎週土曜日か日曜にになると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-25 10:52:09
280561文字
会話率:33%