高校に入学したばかりの乾隆良(イヌイタカラ)が出会ったのは、絶滅危惧種の鳥のように繊細かつふてぶてしい同級生、ゲイでモデルの咲田恵(サキタケイ)だった。
――着席した咲田が、ふいにこちらを振り返る。
目があった。
する
と咲田は、ほんのわずかな笑みを一瞬、隆良に向けた。
サイズにしたら一ミリくらいの微笑みで、隆良がそれに気づいた瞬間に、咲田はすぐ前を向いてしまった。――
「完璧なスクールライフ」にたどりつくためなら、なんだってする。
ちょっとだけつまづきやすいぼくらの、 恋 and so on.
■upppi、エブリスタとの重複投稿作品です。
■作中の詩の朗読シーンでは、宮沢賢治「春と修羅」を引用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-16 05:19:46
58715文字
会話率:43%