――……おーおー、兄ちゃん。金に困ってるねぇ?
うちで宝くじ買っていきな。絶対当たるって約束するぜぇ
胡散くさい店主の口車に乗り、有り金のほとんどを費やして買った宝くじ。
現実はそんなに簡単なものではなく、夢への片道切符はただの紙
切れに変わった。
このままじゃ腹の虫がおさまらない!と元凶の店へと向かおうとしたところ、勢い余ってぶつかった相手は高そうなブランドスーツを着こなした目つきの鋭い男だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 11:29:08
7592文字
会話率:56%