<オメガバース>街にお忍びで出かけていた若き王ウージェ。つらい経験の憂さを晴らすように街の遊びを楽しんでいた。その中で出会ったスリと心を通わすようになる。
この作品は「N6952FG」なかみ様作「つがいの紋章」の二次創作です。
作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-04 09:04:48
3556文字
会話率:53%
テフラには羽があった。
伝説の神獣と同じ、美しい羽だ。
それ故に兄からは疎まれ、命を狙われ続けている。
束の間の自由に羽を広げ雨降りの中を飛んでいたテフラは、無数の矢を放たれ地に落ちる。
満身創痍のテフラを救ったのはひとりのオメガの民だ。
シュウは孤独だったテフラを助け、さびしい獣の傍にただ寄り添った。
やさしく穏やかに過ぎ去る日々に、次第に距離を縮めていく二つの魂。
オメガの肌に浮かび上がる紋章は、運命のつがいを正確に示す。
テフラは想像する。シュウの肌に浮かび上がる自分の姿を。
だが発情期のシュウに浮き出た紋章は、テフラを死に追いやろうとする、兄の姿だった。
運命の紋章と愛を怖がっていた獣。
ただひとりのつがいを求め、ひたすらに走り抜ける愛しあうもののお話。
獣人×オメガ
2019/4/27 完結しました。ありがとうございました。
※オメガバースの設定をお借りしていますが独自設定が多分に含まれています。
※男性妊娠的な表現がありますのでご注意ください。
※特定の攻め以外との無理矢理、性描写等があります。
※すこしでも地雷のある方は回避願います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-27 12:00:00
117963文字
会話率:26%