※これは同作者の『トリシアトリス家』シリーズの続編に当たる話です。なのでこれから読むとストーリーが分からないので先にそちらをお読みください。
通りすがりの女性の血を吸って催眠状態にしてセックスをし、何も知らないうちに妊娠して慌てる様子を見
ることを日々の楽しみにしているゲスイケメンの長男『ヴェシェヌス』。
実は伝説に語り継がれる吸血鬼と同じレベルの魔力と才覚があるのに、本人の控えめな性格と優しすぎる気質のせいでその能力が活かせていない長女『リマルトリー』
快楽主義者だが吸血鬼の能力以外が天才のそれで、人間社会では神童として有名な次女『パセネリア』
三人はトマトジュース飲んどけばどうにでもなるタイプの吸血鬼の兄妹、吸血鬼としての自由を求めて気ままなコウモリ生活を送っている長男。
才能を評価されて吸血鬼のリーダーに推されているけど、本人は人間社会で暮らしたい長女。
普通の人間が馬鹿に見えて人間社会に息苦しさを感じ、吸血鬼の生活をしたがっているのに吸血鬼の能力がからっきしなせいで迫害されている次女。
そんな兄妹の3人には顔の知らない母親がいます。今となっては行方知らずの彼女は魔力のない落ちこぼれだと思われていました。
このお話しはそんな彼女にまつわるエピソード。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 23:51:54
14100文字
会話率:59%