「跡継ぎさえ産んでくれれば後は自由にしていい」
そう言われたから、心も身体も割り切った――はずだった。
元聖女エレオノーラは、侯爵家の次期当主シルベスタと“条件付きの結婚”を交わす。
相手には本命がいると聞いていた。
だから淡々と、跡継ぎ
だけを残すつもりだったのに――
まるで恋人同士のような彼の甘い態度に、心がざわついていく。
これはただの優しさ? それとも――
誤解から始まった結婚生活は、やがて恋に変わる。
甘くて、もどかしい。契約夫婦のじれじれ純愛ラブ。
※Rは後編になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 20:00:00
16233文字
会話率:25%