名札を落とした男、名を問う女、そして“探しもの”を始めたはずの「僕」。
──だがそのすべてが、誰かの“代わり”だったとしたら?
出張先で終点駅まで乗り過ごした「僕」は、見知らぬ町の公園で“名札を探す男”と出会う。
名の読めないそれは、誰の
ものかもわからない。けれど男は言う──「ここ、よく落ちてるんです」。
やがて女が現れ、僕も名札を拾い、“誰か”を思い出し始める。
だが会話はすれ違い、名前は曖昧に、過去と現在は歪んでいく。
そして気づけば、“探されていたのは自分”なのかもしれないという違和感が全身を包む。
記憶と名を失った人間たちが集うその公園は、現実か死後か、それすら定かでない。
やがて終幕、名札を拾い上げる者が現れる──
胸に輝く銀の名札には「死人管理局」の文字。
命と記憶を失った者が“自分”を探す物語。
でも、名を返されたとき、あなたは本当に「あなた」でいられるだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 09:17:58
5057文字
会話率:24%
天日干ししたお布団の香りがするαと柑橘系のはちみつの香りがするΩの甘く、何気ない日常の一コマをお送りします。皆さんの日常に寄り添う作品になれたら……
初投稿作品『ひだまりαのお悩み』に登場した陽人(最上級α)と幸太(Ω)のその後の日常(
一日一日)を切り取って集めたものです。
内容は薄くて軽いです。しょーとしょーと集。たまにR18が入るかも(※入れます)。思いつき次第更新→なるべく毎日更新を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 12:35:30
334245文字
会話率:50%