たった一言。きみに好きと言えなかった。
非モテならわかる。己の不器用でどうすることもできなくなったたった一度の恋を。これからも愛しい人の幻影に振りまわされて生きるだけのださくてかっこわるい非モテ男の、最低で最高のストーリー。
新人賞の大賞
を逃したもののデビュー作がいきなりヒット作になった月見山奏介(やまなしそうすけ)は、順風満帆なラノベ作家になるはずだった。しかし彼の五年後は悲惨なものだ。
職歴ほぼ皆無の二十五歳彼女なし童貞。オワコンと揶揄されたラノベ作家の月見山奏介は、担当編集の増渕から戦力外を通告されてしまう、
絶対絶命の奏介が作家として食つなぐには新設された成人向け漫画編集部に増渕とともに移籍しそこでエロ漫画の原作者となりことだった。他のコミックで同じく戦力外になった漫画家浜野朱里とタッグを組むことになるも、アプリ版の読み切り漫画で結果が出なければ本当にクビを切られると脅されてしまう。
しかもその日の夜に客とトラブルを起こした月見山奏介は、当然アルバイトもクビになり途方にくれていた。そこに現れたのはかつてのライバルであり、越えるべき目標のラノベ作家若槻都(わかつきみやこ)だった。七つも年の離れた彼女は妹の美郷と同じ大学に通う大学生になっていた。
美郷を通して自分に近づき大ファンだと語る若槻都は、奏介の成人向け漫画編集部への移籍を知り、彼女なし童貞で経験がなく、かつてのトラウマからリアルの女の子が怖いとカミングアウトした奏介は、求められているエロ描写がかけないと嘆くと彼女は、
「うちと、女の子を知る訓練をしましょ。そして先生が女の子ことを理解出来たらうちからささやかやけどご褒美をあげる」
そう言って恋人役を提案してきた。
※とある新人賞に規定文字数オーバーにより送れなかったので、ここで公開させてください。よろしくお願いいたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 23:21:30
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会話率:62%