俺には幼馴染がいる。
ボーイッシュで何処か中性的な魅力を持つ、王子様系なその幼馴染の名は小日向由紀。
幼少期から一緒に育った俺たちは、言ってみれば家族のような存在だった。
しかし、最近では由紀の体つきもどんどん女性らしくなり、頭ではダメだと
理解しつつも異性として意識してしまっている自分がいた。
そんなある日、俺は由紀から相談を受ける。
「実は、クラスの子に告白されちゃってさ……」
その日から、俺たちの危うかった『幼馴染』という関係は、音を立てて崩れはじめてしまった――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 07:10:00
16431文字
会話率:30%