淡深郡葦船町の山奥には『宵待』という旅館がある。
三十路頭の主人が切り盛りしており、住み込みの若い料理人が美味い料理を出してくれるという。そして何匹かの猫があなたに癒やしを与えてくれることだろう。
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美味しい料理と静かな時間が、
あなたをお待ちしています。小さいながら離れが数棟あります。宿泊のお客様には、キャンプ用品、バーベキュー用品、無料貸出可能。
ご予約は、電話またはメールにて。
急な飛び込みのお客様も歓迎いたします。
注意:お猫さんはどこでも勝手に出入りしますので、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
旅館『宵待』主人 神々廻宵月
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※公式企画「Blue Moon Cocktail」参加作品。山奥にある旅館『宵待』を舞台に、旅館主人の宵月とそこで世話になっている料理人淡墨を中心とした群像劇を予定。基本的には、各月のお題に沿ったお話とその派生話をメインに幕間で日常譚という編成になります。世界観に他の世界が存在しており行き来する可能性があるので、異世界転移の要素が含まれます。
※エピソードタイトルの末尾に「まにまに」とついている話は、年齢制限たり得るシーンの話になります。ご留意ください。
●淡墨(たんぼく:黒髪無口筋肉系料理人+α)✕神々廻宵月(ししば・しょうげつ:へらっとした旅館主人、猫が好き)
▼#BMC_使ってもいいのよ
■設定をお借りしました
▼N1438JM/ep.15 , ep.16 , ep.17
▼N0736JN/ep.17
▼N8005JL/ep.17折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 20:00:00
105788文字
会話率:24%
魔王討伐から十年。
平和な日々を送っていた勇者ヴァルの元に、魔王誕生の神託が伝えられた。ヴァルが強すぎたことが原因で、次の魔王は先代の力を全て引き継ぎ十年後に誕生する。そして次代の勇者は先代の勇者を師事し備えよ。
想定外の神託により、次代の
勇者――アレク八歳を引き取ることになったヴァル。彼の『勇者育成という名の子育て』が今、始まったのだった。
そんなヴァルの前に立ち塞がるアレクの反抗期。
反抗期がなんだ、二人ならきっとやっていける。絶対にアレクを立派な勇者にしてみせる。そう思っていたヴァルであったが、アレクが十八歳になった時こう言われてしまう。
「俺はお前のことを家族として好きなわけじゃないからな」
師として家族として元勇者として、アレクを無事に送り出さなくてはいけないのに。
どうしてこんなにべったりに育ってしまったんだ。
あぁ、女神よ。ぼやいてすまないが、やっぱり俺は子育てには向かなかったんじゃないだろうか。
※Rシーンは大人になってからもしくはサブCPで、おまけや閑話など本編外にての予定です。
※「アルファポリス」にも掲載しています。
※本編は「ノベルアップ+」「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 21:00:00
131565文字
会話率:27%