婚約者であるセドリック・ハルソール王太子との交流のため、クラリス・アイボリー公爵令嬢は登城した。
この日の顔合わせは王家のプライベートガーデンとの約束だったが、二十分遅刻している。
クラリスが急いでセドリックの部屋へ向かうと、寝室か
ら男女の声が聞こえ、扉を開けるとベッドの中には女性を組み敷いているセドリックの姿があるが、様子がおかしい。
クラリスは前世の記憶からセドリックを問い詰めるが、いたずらがバレた程度の考えのセドリックには反省がない。
クラリスは思う。
ヒロインとセドリックがきちんと恋に落ちるまで、どうにか虫除けの仕事を全うしないといけないが、もう、放っておこうかな、と。
転生者として前世の記憶を持ったクラリスと、ヒロインの存在を端から信じていないセドリック。
しかし最終学年になってすぐ、クラリスが言うヒロイン『キャンティ・ゾイネン子爵令嬢』が予定より一年遅れで編入してくる。
肩の荷が下りたと一安心のクラリスだが、キャンティの様子がおかしい。
果してクラリスの思うように進んでいくのだろうか。
ふんわりとした設定です。広い心でお読みください。
途中、エッチシーンのあるところは※かついています。が、今のところセドリックとクラリスのエッチシーンは予定しておりません。
ザマァはありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 19:00:00
47530文字
会話率:25%