「ねえ濱崎さん、この後少し二人で飲みに行きませんか?」
そう声をかけられたのは高校の同窓会の二次会でのこと。
私の隣に座り、耳打ちしてきたのは高校生の時から変わらず整った顔をしている楓 秀一くんだ。
柔和な笑みを浮かべ、首を少し傾げ
て返事を待っている。
「は、はいぃ…」
下心も何もなさそうな、けれども否と言えない雰囲気を感じ、ついついそう返事をしてしまった。
ーーこの後、あんな事になるとは想像もしていなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 10:00:00
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